滝沢歌舞伎ZERO

 

 

現場がなく、私生活もこれといったイベントが全くないのでまたもや今更ながら感想を書きます。とてつもなく今更です。でも忘れたくないから書きます。

 

 


春といえば歌舞伎という生活を何年も繰り返してきましたが、今年の春は始まるのがやけに早かったなーなんて思います。そりゃそうだ2月に始まったんだもん。南座で。

 

 

 

1月17日の増員発表からほどなくして幕を開けた「滝沢歌舞伎ZERO」は、Snow Manとして単独初座長の舞台でした。昨年11月にこのお知らせを聞いた時から1月16日までは毎日毎日楽しみで仕方ありませんでしたが、1月17日から2月3日17時59分までずっとずっと得体の知れない不安に押しつぶされそうになっていました。

 

 

 

あの時も「きっと時間が解決する」と信じていましたが、本当に時間は解決してくれました。正確に言うと、すのーまんが時間をかけて解決の方向に導いてくれました。まだまだあの時はデビューなんて本当にできると思っていなくて、滝沢歌舞伎という伝統ある大きな舞台をすのーまんに背負わせてくれる喜びと、それに伴う代償が大きすぎるのではないかと葛藤していました。

 

 

 

でも増員は代償でもなんでもなくて、すのーまんにとってのきっかけであり、新たな武器です。それを証明してくれたのは、他でもないSnow Man自身でした。プロデューサーである滝沢くんが心無い人に叩かれてしまうことは今でもありますが、私はSnow Manにスポットを当ててくれたことに感謝しかありません。もちろん増員発表当初は状況が理解できず、これから先の展望も全く見えていなかったので、「なんで」「どうして」としか考えられませんでしたが。

 

 

 

でも、「滝沢歌舞伎ZERO」の看板を背負わせていただくことで掴んだ新たなお仕事や露出についていけばいくほど、「これまでとは違う」ということを頭よりも先に身体が実感していく気がしました。「これまでとは違う」ということがどういうことか、何が起きているのかを理解するまでにはかなり時間が必要でした。主演なんだから当たり前だと思うかもしれませんが、これまで主演を務めてきた少年たちやそれぞれの外部舞台とは注目度が桁違いに異なり、「滝沢秀明が引退語初めてプロデュースする滝沢歌舞伎の主演に抜擢された期待の新星Snow Man」という扱いに、タッキーってすげー…とアホみたいな感想しか出ないくらいには、注目度の違いに圧倒されました。

 

 


滝沢秀明の名前のおかげで注目してもらえてるじゃん!と思われても仕方のないほどの御膳立てではありましたが、公演は気迫と熱量と勢いに溢れたすばらしい「新しい滝沢歌舞伎」だったと思います。2月3日の初日公演では幕が開いた瞬間からSnow Manの気迫に圧倒され、恐怖を感じるほどでした。ひかるくんを7年ほど応援させてもらっていますが、初めて見る表情で正直怖かったのを今でも鮮明に覚えています。でもそれは今考えると「背負うものの大きさが変わった」証拠であり、彼らのデビューへの大きな大きな一歩だったんですよね。よく考えもせずにいっぱいいっぱいになってた自分が恥ずかしく思えます。

 

 

 


それではさらっと公演内容の感想も。さらっと。さらっとね。

 

 

 

 

 

★ひらりと桜

 

「究極の和のエンターテイメント」でありながら、OPはめちゃくちゃ幻想的なのがジャニーズっぽくて好きです。タッキー主演の時からわりと思ってました。2012年かなんかのピアノ弾いてるのも好きです。今年は幕を開けると、オーガンジーみたいなピンクの衣装を纏ったすのーまんが妖精のように立っていて。後ろから差す照明のシルエットでなんかめちゃくちゃきれいでした。後ろの櫓にいるJr.たちも含めて幻想的で、ここから夢の世界が始まるんだなって感じがします。

ひらりと桜は、これまでの春の踊り~いにしえに次ぐ滝沢歌舞伎のオープニングテーマのような位置づけの曲でしたが、新たなる幕開けと強い意志を歌ったまさしく今のすのーまんにピッタリの曲で、何度聞いても泣きそうになります。1月17日からずっと感じていた得体の知れない不安が桜吹雪とともにすのーまんに見事に蹴散らされたのをよく覚えています。振付も優雅さの中に儚さや強さがが感じられて、さすが五関くん、とりあえずお歳暮贈りたいから住所教えてもらってもいいかなって感じでした。個人的にはひかるくんの「月明り照らす夜に狂い咲く桜」というフレーズが好きで、ひかるくんはめちゃくちゃスイッチはいいて踊るときに「狂い咲く」という表現がぴったりなくらい荒ぶっているのにどこか美しく、きれいに見えることが多々あります。そんなひかるくんを桜に例えたような歌詞がすごく響いて、狂い咲くように踊るひかるくんのことが好きな私にとってはありがたすぎて鼻水が出るほどでした。(花粉)
渡辺くんと向井くんのユニゾンのところもきれいですよね。儚い。前からみなさんお気付きだと思うんですけど、すのーまんってあの見た目なのに儚さヤバくないですか?儚すぎません?高校生の時とかもっと儚すぎて消えちゃいそうなんですけど、今でもなんか儚くて危うい感じしますよね?あー好き。あと初日にパンフレット見てすぐに「ひらりと桜?キラリトギンザみたいだね」とか言ってすいません。

 

 


組曲

 

普通に好きなやつ。パンフレットでこの文字を持た瞬間になんか少し安心しましたもん。今年の組曲はどこか「洋」の雰囲気が感じられる不思議なテイストで、初日にひかるくんが泣きそうな(ほぼ泣いてる)顔で踊っていたのがなんかアツかったです。熱量そのまんまみたいな。熱の塊を直接客席に投げてくるみたいな。あと、ダンスパートに入る前に上手下手から4人ずつ出てくる時がきれいにシンメでハァァァンってなりました。ジャスティ

 

 


★殺陣

 

佐久間くん楽しそうすぎない?キンブレ振り回してない?あの子だけSSAじゃない?と少しだけ心配になりましたが、光の演出とすばらしい演者のみなさんのパフォーマンスが相まって、近代的で面白い殺陣でした。後半は通常通りの演出ではあったものの、ふかさく・あべ・だてなべという分け方で見せ場を作ってもらえたのも嬉しいですよね。キャッシュオンデリバリーのあとということもあってふかさくの息がぴったりで、ベクトルの全く違う熱源を持った二人が刀を交えてるのはグッとくるものがありましたね。キャッシュ行きたかった。あべくんのパートではあべくんvs大勢みたいな感じで、これぞ主演!な感じがかっこよかったです。あと個人的にはあべくんがあれだけ堂々とセンターで殺陣をしていることが誇らしかったです。だてなべに関しては言わずもがなって感じですよね。エモくないわけなくない?涼太さんかっこよすぎない?翔太さんあんなアクションできたの?エモくないわけなくない?みたいな。とりあえずエモくてエモかったです。同じ病院で生まれた幼馴染が主演舞台で二人だけで殺陣で戦うとか親御さん想像したことあったのかな…

 

 


★変面

 

これ本当にクセ強くて毎回ちょっとだけニヤけてました。ひかるくん歩き出し一歩目から超ひかるくんなんだもん。変面しなくていいよかわいいお顔見せて…って感じで。(?)でもひかるくんの変面技術高かったと思うんですよね。顔をマントで隠さないで首だけでバァァンってやったりとかしてましたし。主演感すごくて満たされる感じがしました。

 

 


★Maybe

 

若い。若いよー。お母さんこの子若いよー。って感じでした。まだまだ粗削りなのかもしれませんが、あの堂々とした感じはいつまでも持っていてほしいですね。Maybeは佐久間くんと林くんのやつが本当に好きでした。ダンス見るのが好きな人はみんな好きなやつ。健くん含め質が良すぎるからぜひ見てください。

 

 


★My Friend

 

これエモくないわけなくない?(n回目)渡辺くんも自分で言ってましたし。公式でエモい曲ですね。てか普通に宮舘さんフライング美しすぎますし。どんな体幹してんのさ。初日の記憶なのですが、渡辺くんが大サビかなんかで床に膝ついて歌ってたのがなんかアツくてよかったです。歌詞の「空には道しるべ」とあるのですが、渡辺くんにとっての道しるべは宮舘くんなのかな…とか考えちゃったりしてさらに自爆エモで死にかけました。宮舘くんお星さまみたいだった。星のおうじさまカレー

 

 


★腹筋太鼓

 

アッ今年もかっこいいです好きラブ。今年は最初から腹筋ということでシンプルに頭おかしいなって思いました。メカ太鼓とか人智を越えてる。てかすのーまん体幹エグ。どんだけぶれないの。あとになってわかりましたが、音楽の日やドームコンの腹筋太鼓でもすのーまんの体幹がまあブレなくて笑いました。レべチなんですね。そろそろ怖い。あと宮舘くんってバケモンなんですかね。殺陣→フライング→太鼓って考えた人まちがいなく鬼ですよ…。それでも難なくやり切れるのが宮舘涼太なんですよね。惚れる。あと、私個人的に毎年ひかるくんのボディ見ながら去年の写真と見比べて「ひかるくん去年細くない」とか言ってるんですよ。いやひかるくんいずれとんでもないことになる。もうなりかけてる。

 

 


★Make It Hot

 

出ましたMIH。親の顔より見たMIH。まあ公演当時はここまで見ることになるなんて思ってませんでした。初めて見た時の衝撃はヤバかった。めちゃくちゃヤバかった。何がヤバイって超ヤバかった。ひかるくんお顔かっこいい万歳。って感じです。すのーまんと五関大先生の振付の親和性ってごはんと明太子ぐらいばっちりなので、今回も最高に次ぐ最高でした。何度も言うけど「ようこそParadiseへ \Welcome!/」が本当に好きです。すのーまんはパラダイス側の人間。

 

 


★お化粧

 

新橋ではスーパー林翔太タイムをありがとうございました。お化粧してるひかるくん超かわいい

 

 


★五右衛門ZERO

 

えーーーーーんひかるくんかっこいいよえーーーーーーん。ひかるくんが堂々とセンターで歌舞いてるの本当に感動しちゃってもうヤバヤバのヤバでした。自担かっこいい。本当にかっこいい。いわふかで善と悪とかヤバイ。速いテンポで立ち回るところとか、さすがシンメって感じでしかなった。あと刀投げが本当にヤバかったです。いわだてが刀投げする時点でヤバいのに、投げ手と受け手が逆とか、エェーーーーーーーー??!?!??みたいな。大丈夫かな…とか0.5秒くらい心配しましたが、さすがのいわだてさんなので余裕でした。なんなら、あれ?もともとどっちが正しいんだ?ってなるくらい安定してました。2014年の刀投げの時にいわだてちゃんがキティちゃんスタイルで刀投げしてたんですよ。(キティちゃんみたいなハチマキしてただけ)ひかるくんのヨォ~~~~~~もかわいくてかわいくて。そのころから考えると大人になりましたね…5年ってあっという間のようですごい時間ですね…ハァ…好き…

 

 


★桜の舞

 

女やめよ…以外の言葉が出ません。曲がりなりにも20数年「女性」として生きてきましたが、それってなんだったんですかね。あべさくって絶対女じゃん。佐久間くんは愛らしいあんみつ姫、阿部くんは妖艶な遊女と、本来の男性の姿ではなかなか想像し難いものを見事に演じ切っていました。そのまま女性になってほしい。相手役の渡辺くんもなんか雰囲気出てましたよね。メイクだけ見ると「あれ?サメかな?」みたいになりますが、あの振る舞いとかなんか雰囲気が超色男でした。実際色男ですもんね。さすがしょぴまる水産。(?)(サメだけに)(?)

 

 


★総踊り

 

花鳥風月よすぎか!!!!!!!!!!!!!歌舞伎機関は全神経を花鳥風月の歌詞聞き取りに捧げました。わりといけた。徐々に聞き取れていって、京都のホテルのお風呂で「もしかして…花・鳥・風・月をそれぞれ順番に歌っているのでは…?!??」って気付いた時は鳥肌が立ちましたもん。華やかなステージでこれまでに演じた歌舞伎のキャラクターそれぞれが花鳥風月のように舞う姿は圧巻でした。五右衛門さんが真ん中でどっしりしてるのもまた風格があって。あの雰囲気とても好きなのでぜひまた見たいです。

 

 


★鼠小僧


今年もやるのか!!!!と思ったら鼠さんは死んじゃって?お丸ちゃんが喪主で?ネコやら犬やらで?金ちゃんに弟ができて?徳俵さんはリアフェで?岡っ引きが二代目鼠小僧???と情報過多で、最初のうちはよくわからないまま笑ってる部分もありました。とりあえず既存のキャラはめちゃくちゃレベルアップしてて、新規キャラも個性強くて面白いことになってましたね。お丸ちゃんなんてキャスト全員を一人で回してましたからね。恐るべし深澤辰哉。あべぞうちゃんはずっとあざとかったです。身体クソでかくて笑ったけどかわいいので許します。金さん銀さんは彼らの実力のすごさを見せつけた感じがします。ずっと面白い。毎回面白い。ピンクなシーンになるけど最終的に笑いに落とすのがすのーまんらしいですよね。徳俵さんは言わずもがな…というか腕上げすぎててびっくりしました。いや面白すぎるでしょ。新吉さんはアドリブシーンが少ないキャラクターでしたが(お話を成立させる上で必要な措置)、唯一お丸ちゃんとのシーンではニヤけることが多かったです。はいはい、いわふかいわふか。

ひかるくんとふっかさんのお誕生日公演では、鼠小僧の団子屋さんのシーンでお祝いをしましたが、そこには悪役の黒影組も出てくれて。ストーリー上は残虐極まりないヤツらでしたが、とてもかわいらしい姿を見せてくれました。いつもみんなのためにと動き回ってくれるふっかさんの誕生日には感謝の言葉が、そしていつもみんなの先頭に立って強く居続けてくれるひかるくんには笑いが届けられる、どちらも本当に素敵な公演でした。思い出すだけで泣きそう。

いわふかのお誕生日を来年は歌舞伎で祝うことは出来ないのが少し寂しいですが、またいつかいわふかのお誕生日を歌舞伎のステージでお祝い出来たらいいななんて思います。だって超エモいんだもん!!!!!!!!!!!

 

 

 

★WITH LOVE

 

今や滝沢歌舞伎のテーマソングともいえるこの曲。タッキーが歌い始めるところが本当に好きでした。タッキーが引退したらこの曲はどうなるんだろうと気になっていましたが、まさか歌い続けられるなんて(泣)しかもすのーまんでそれぞれ歌い分けられるなんて(泣)本当に嬉しかったです。新吉さんからひかるくんに戻って、凛々しい表情はそのままに、どこかふんわりとした雰囲気を纏っているところも大好きでした。大サビの前にバッと顔を上げて笑顔で歌う姿から今日も公演をやり切ったんだなという達成感が感じられて、毎公演ホッと胸を撫でおろしていました。歌い終わってみんながフライング用の輪っかに乗る中で、センターに残ってスッと腕を振り上げて雪を降らせるひかるくんは本当に本当に美しくて、その表情が本当に大好きで、この一瞬に定価払えるな…と毎回つくづく感じていました。拍手するしかない

 

 

 

 

とまあこんな感じでブワッとさらっと感想を書きましたが、とにかく本当に楽しくて素敵な3か月間をありがとうってことです。最初こそ不安はありましたが、一生忘れることのない滝沢歌舞伎初座長公演でした。デビューする前に経験させてもらえたこと、それを見ることができたこと、何もかもがありがたくて感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

 


そして、やっぱり覚悟を決めた人間の美しさは、私たちの想像の遥か上をいくんだということを肌で感じました。身体からにじみ出る自信と気迫。それが交わることで、どんどん美しくなっていくんだなと、公演を見るたびに思いました。

 

 

 

 

千秋楽では来年の夏の公演が決まったお知らせもあり、楽しみな気持ちで迎えた今年の夏にはデビュー発表。トントン拍子に進んでいるように見えますが、その裏では想像出来ないほどの努力が詰まっています。それぞれのこれまでがあるからこその今であり、これからです。

 

 

 

滝沢歌舞伎という伝統ある作品を受け継ぐものとして選ばれた彼らを、心から誇らしく思い、これからもずっとついていきたいと思わせてくれる作品でした。

 

 

 

 

 

 

 


円盤化待ってます。ぴーす